親子留学は国際感覚を育てる！メリットやおすすめの国を紹介

親子留学とは、親と子が一緒に海外に行き、言語の学習や異文化交流ができる留学スタイルです。親子留学では親が様子をすぐ近くで見守れるため、小さなお子様の留学でも安心して渡航できます。

この記事では、親子留学のメリットやデメリット、おすすめの留学先を紹介します。

親子留学するメリット・デメリット

親子留学はひとりでは心細い留学を、親子で支え合いながら体験していく留学スタイルです。この章では親子留学のメリットやデメリットを紹介します。

親子留学のメリット

親子留学のメリットは以下のとおりです。

• 国際感覚を育てられる
• 親同伴ため初めての海外でも安心できる
• 実践的な外国語が身につく
• 将来の選択肢が広がる
• 別々で行くよりも費用の節約になる

親子留学の一番のメリットは子どもが幼いうちに、違う国の文化に触れられることです。国際交流が盛んな現代において、早くから日本にはない価値観に触れ、視野を広めることで子どもの将来の選択肢を増やせます。

子どもの学習能力は大人より優れています。海外の子どもたちと交流することで、短期間でも実践的な外国語を身につけられるでしょう。

親も一緒に留学するので、親は子どもの成長を近くで感じられ、子どもも安心して過ごせます。

親子留学のデメリット

親子留学のデメリットは以下のとおりです。

• 留学費用が2人分かかる
• 日本語の学習が遅れる
• 一定の言語能力が必要になる
• 医療費が高額になる可能性がある
• 子どものストレスケアが必要になる

日本語学習中の子どもを伴って留学する場合、外国語の勉強はできても日本語の学習が遅れる可能性があります。

留学期間にもよりますが、帰国後に日本語で困らないよう、親子感のコミュニケーションを密に取っておくと良いでしょう。

留学先にもよりますが、一定の英語力が求められる学校もあります。留学前に英語のレッスンを受けておくと、現地で子どもが混乱するのを防げます。

また、慣れない海外でストレスから体調を崩すこともあるでしょう。特に子どもは体調を崩しやすいもの。医療機関にかかった場合には、治療費が高額になる場合があります。

万が一に備えて、海外留学保険に加入しておくと安心です。

親子留学の種類

親子留学といっても、留学先の国や学校によってさまざまなプランが用意されています。親子留学では特に子どもの年齢や目的にあわせた計画が重要です。

ここでは、希望に合わせた親子留学の種類を紹介していきます。

親の留学がメイン

親子留学のプランとして、親が語学学校に行っている間、子どもを託児所や保育所に預ける方法があります。子どもに海外生活を体験させつつ、親も語学の勉強をしたい場合におすすめです。

このプランでは、親が自分の通学の他に子どもの送り迎えをする必要があるため、タイムスケジュールを綿密に立てる必要があります。

親子の時間がたっぷりとれるため、子どものストレス対策に不安がある人にも、おすすめの留学方法です。

子どもの留学がメイン

外国の中には、15歳未満の子どもはひとりで入国できない国があります。子どもには託児所や学校に通ってもらい、親がサポート要員として留学に同行するプランはいかがでしょうか。

オーストラリアやニュージーランドは、保護者用のビザの発行も行っているため、付き添いでの親子留学がしやすくなっています。

子どもの留学をメインに据えた留学のため、親の自由度が高いのがこのプランの特徴です。ただし、子どもひとりでの行動を安全上禁止している国も多いため、日本と同じ感覚で過ごさないよう注意が必要です。

親子で語学学校に入学

海外の語学学校のなかには、子ども向けの授業を開講しているものがあります。親子で一緒に語学学校へ入学するプランでは、親に子の授業内容が共有されるため、学習効率を高めるのにぴったりです。

子どもにはある程度の年齢と語学能力が必要となりますが、親子ともにより実践的な英語力を身に付けることが可能です。

語学学校では、日本人の留学生や日本語の話せるスタッフが揃っている場合が多いため、子どもの心細さを和らげられます。また海外の語学学校で開催されているキッズプログラムは、教育の質が非常に高く人気があります。

教師の家にホームステイする

学校に通わなくても、英語教師の家にホームステイする方法もあります。教師から親子で言葉を学びつつ、外国での生活を体験でき、密度の濃い時間を長く共有できます。

授業などで離れることがないため、外国で子どもから目を離したくない人にもおすすめの留学方法です。ホームステイなので家事などの負担も少なく、海外生活への慣れや言葉の学習により多くの時間を使えます。

子どもの成長を一番近くで見守れる、自由度の高いプランです。

親子留学に必要となる費用

親子留学では滞在先が同じになるため、一人ひとり別々に留学に行くよりは費用が割安になります。とは言え、二人分の学費や渡航費、食費などの雑費が必要になるため、予算には十分な余裕を持って計画を立てると良いでしょう。

また、留学する国によっても、物価に大きな違いがあります。親子留学に人気の国で、必要な費用を下表にまとめました。

国・地域名	1ヶ月に必要な費用の目安
ニュージーランド	40万～90万
オーストラリア	40万～90万
カナダ	50万～80万
マレーシア	30万～55万
フィリピン	15万～40万
シンガポール	20万～50万
ハワイ	50万～120万

表を参考に、滞在のしやすさや学びたいことも加味して留学先を選ぶと良いでしょう。

留学エージェントによっては親子留学プランが用意されていたり、子ども向けの学校を紹介してくれたりするところもあります。費用面も含めて、まずは留学エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。

親子留学におすすめの国と地域7選

国によっては、親子での留学を歓迎しさまざまなサポートを行っています。自然豊かな国はアクティビティも豊富で、子どもにも勉強以外の楽しい思い出を作ってあげられるでしょう。

親子留学に特におすすめの国や地域を7つ紹介します。

ニュージーランド

ニュージーランドは、英語が母国語ではない子どもに対する支援が行われており、専門の教員から手厚い語学サポートを受けられます。

ニュージーランドは人口よりも羊の数が多く、自然豊かな環境に恵まれています。大自然の中でお子様とのびのび過ごせるのがニュージーランド親子留学の魅力です。

国内では車での移動が便利なため、長期留学の場合は国際免許証を取得しておくと、お子様を多様なアクティビティに連れて行ってあげられるでしょう。

オーストラリア

日本からオーストラリアまでは直行便が多く出ているため、子どもの体に負担が少ない渡航ができるのが特徴です。

またオーストラリアと日本の間には時差が1時間しかないため、日本の友達と連絡が取りやすくなっています。友達と時間帯を気にせず連絡が取れるため、慣れない異国での寂しさを和らげられるのではないでしょうか。

オーストラリアは日本人留学生を数多く受け入れています。日本文化に対して理解ある人が多いため、初めての留学でも安心して過ごせるでしょう。

カナダ

カナダの質の高い教育を受けられることで有名です。またカナダは移民が多くさまざまな文化や価値観に触れられるため、国際交流を目的とした留学にはおすすめです。

州によっては親の学生ビザや就労ビザで、子どもが公立の小学校に無料で通えるようになっています。子どもの年齢によって、留学先を選ぶと良いでしょう。

カナダでは、英語の他にフランス語も公用語として使用されています。一度に2つの外国語に触れられるのが、カナダ留学のポイントです。

マレーシア

マレーシアでは公用語のマレー語の他に、英語が準公用語として使われています。さまざまな言語に触れることで、お子様の学習意欲も刺激されることでしょう。

またマレーシアは親日家も多く日本人にとっては過ごしやすい環境が整っています。物価も日本の1／3程度と言われており、留学費用を安く抑えられるのもマレーシア留学のメリットです。

マレーシアには、首都クアラルンプールだけでも100近くのインターナショナルスクールがあり、予算やカリキュラムからお子様にあったプランを選べます。

日本とは時差が1時間しかないため、リモートワークしながらの親子留学も可能です。

フィリピン

フィリピン留学は低価格かつ、密度の濃い英語教育を受けられます。フィリピン留学の場合、生徒一人ひとりに講師がつき、マンツーマンで性格に合わせた授業を進めてもらえます。

英語の話せないお子様なら遊びながら英語を身につけたり、学習に意欲のあるお子様なら実践的な授業を受けられたりと授業のカスタマイズが可能です。

フィリピン留学は欧米諸国への留学に比べると、半額以下の費用で体験できます。数日からの短期留学コースも開講されているため、親子留学に不安のある人は、お試しでフィリピン留学してみるのもおすすめです。

シンガポール

シンガポールは世界中から人が集まり、目覚ましい発展を遂げています。特にアジア系の人種が多く集まっているため、さまざまな文化や価値観のなかで、人として成長できるでしょう。

シンガポールには日本企業も多く出店しています。慣れ親しんだ製品を簡単に手に入れられるため、生活するうえで困りません。治安も良いため、お子様にとっても過ごしやすい国と言えるでしょう。

ハワイ

観光地として人気のあるハワイは、親子の留学先としてもおすすめです。キッズ向けのサマースクールも多く、親子で通えるカリキュラムも開講されています。

勉強以外にヨガやダンスなどの習い事も豊富に用意されており、楽しみながら海外の文化に触れられます。

日本人観光客も多く訪れているので、日本語が通じる場所も多いのがハワイの特徴です。緊急時には日本語での対応を行ってくれる病院もあるため、初めての海外留学でも安心して過ごせるでしょう。

親子留学は留学エージェントに相談してプランを選ぼう

親子留学では国や語学学校を選び、親と子それぞれの目的を満たすような計画を立てることが大切です。

特にお子様が幼い場合、予算や時間に余裕を持って、帰国後の学習に負担がかからないようにする必要があります。

まずは、親子留学に対応している留学エージェントを選び、相談してみてはいかがでしょうか。留学のプロである留学エージェントは、親子の目的に最適なプランを提案してくれるでしょう。