長期留学の種類｜メリット・デメリットとおすすめの国5選

「長期留学」は、新たな文化や言語を学び、人生の豊かな経験を積む絶好のチャンスです。この記事では長期留学の魅力や得られるメリット、おすすめの留学先を紹介します。参考にして長期留学を成功させてください。

長期留学とは？

「長期留学」「短期留学」という言葉は一般的ですが、具体的な期間については厳密な定義がありません。

一般的には3ヶ月未満を短期留学と呼び、それ以上の期間の学生ビザを用いた留学を長期留学と見なすことが多いです。

言語は、3ヶ月で現地の言葉を聞き取れるようになり、6ヶ月ほど滞在することでようやくスムーズに理解できるようになるといわれています。

さらに日常会話として支障なく使いこなせるようになるには、半年から12ヶ月必要とされています。

もちろんスタート時のレベルや個人の勉強量、環境によって大きく左右されますが、語学力を向上させるためにはなるべく長期の留学に挑戦することをおすすめします。

長期留学のメリット

まずは長期留学のメリットを見ていきましょう。短期留学では得られない長期留学ならではの強みは、以下の通りです。

生きた英語が身に付く

長期留学では、半年から年単位で毎日英語を使い続けることになります。

大学留学や現地の学生と一緒に専門知識を学ぶ経験をすれば、自然とその言語が上達し、留学前後での語学力の差は明白になります。

やる気次第で、ビジネスレベルの語学力を身につけることも可能でしょう。

さらに、滞在期間の長さを生かして語学以外の専門分野に挑戦してみるのもおすすめです。

ファッション留学、アート留学、料理留学など、専門スキルの習得を目的とすることで必要な単語のスムーズに身につき、座学だけでは学びきれない生きた英語を身につけることができるでしょう。

語学学習以外のことも経験できる

半年以上の滞在となると、現地に根付いた生活をすることが必要です。長期留学の際には学生ビザを取得する必要がありますが、このビザは学業を目的に滞在するものです。

もちろん生活のメインは学業になりますが、授業後は友達と出かけたり、許可されている国ではアルバイトをしたり、地域のイベントや小旅行などのアクティビティを楽しむこともできるでしょう。

また同じ街に長く生活していれば、学校の友人以外にもローカルな知り合いができるチャンスも増えてきます。

このように長期留学では、現地の生活に溶け込み文化や習慣に触れる機会も豊富です。

長期留学のデメリット

次は長期留学の注意点も確認してみましょう。代表的なデメリットは以下の2つです。

短期留学に比べて費用が高くなる

長期留学の代表的なデメリットは、なんといっても経済的な負担の大きさです。滞在期間が長いため、学費や生活費も短期留学と比べて高額になります。

1週間の短期留学なら20万円前後から可能ですが、長期留学では1年で約400万円、ワーキングホリデーでも100万円以上の費用が必要となります。

大学留学を選ぶ場合は、奨学金や交換留学の制度を活用して負担を減らすことができます。

またワーキングホリデーでは自炊をして節約したり、アルバイトをして生活費を稼ぐなど、出費を抑える工夫が必要です。

退職や休学が必要になる

学校や会社の長期休暇を利用してサクッと挑戦できる短期留学とは異なり、長期留学では学校や会社との調整が必要です。

学校を休学したり、社会人の場合は退職を検討する必要もあるでしょう。

また、これまで日本で積んできたキャリアを一時的に中断することになるため、帰国後を不安に感じたり不利になることも考えられます。

学生の場合は、単位の振替制度が適用されるか確認したり、社会人は留学計画を早めに会社に伝えて信頼関係をきちんと構築しておくことが肝心です。

長期留学｜種類について

一言に「長期留学」と言っても、さまざまな種類と目的があります。代表的な5つをご紹介します。

語学留学

最もスタンダードな留学として挙げられるのが「語学留学」です。

世界各国から集まるクラスメイトと英語でコミュニケーションを取り、放課後は一緒に出かけるなど、生活を共にすることで海外での生活力と英語力を向上させてくれます。

長期留学になれば現地の雰囲気や言語にも慣れてくるので、語学留学は英語力を向上させたい方にぴったりな留学スタイルです。

ワーキングホリデー

ワーキングホリデーでは、日本と協定を結んでいる国に滞在しながら勉強や就労が許されています。

現在日本からワーキングホリデービザで滞在できるのは28ヶ国あり、その中でもオーストラリアやカナダが人気です。

ワーキングホリデービザならアルバイトをして生活費を稼ぎながら滞在できるので、語学留学と比べて最終的な出費は低く抑えられる可能性があるのも魅力でしょう。

社会人留学

社会人留学は、キャリアやスキルの向上を目指す人、海外での経験を求める人など、目的に応じてさまざまな形態があります。

社会人の留学者は学生と比べて経済的に余裕がある場合が多いので、渡航先やプログラムの選択肢が広がるのが魅力です。

しかし、日本で働いておりキャリアを積んでいる最中の方にとって、休職や退職は勇気のいる決断でもあるでしょう。

自分の目標をしっかりと掲げ、慎重に計画を立てることが大切です。留学エージェントを利用する際は、帰国後のキャリアについてもサポートしてくれる企業を選ぶと良いでしょう。

インターンシップ

インターンシップとは学生向けの「就労体験」で、海外の企業で働く経験を積めるプログラムです。ワーキングホリデーに比べて、専門性の高いビジネススキルを身につけることができます。

まず語学学校に入学し一定期間英語を学んだ後、提携する企業にインターンシップに行くという流れが一般的です。

英語だけでなく、ビジネス英語やスキルも磨いてみたいという向上心のある方にぴったりな留学です。

多くの場合インターンシップは無給ですが、高度な専門スキルや英語力がある場合は有給で仕事ができるチャンスもあります。

ボランティア

ボランティア留学は、留学中に海外のボランティア団体と協力してボランティア活動に参加する制度です。活動内容はチャイルドケア・自然保護・日本語教師・支援活動など多岐にわたります。

海外でのボランティア活動を通して、語学学校に通うだけでは体験できない貴重な経験ができます。目的意識をしっかりと持って参加することが必要です。

長期留学｜費用の目安は？

長期留学は、気軽に挑戦できる短期留学と比べると大きな費用がかかります。平均すると6ヶ月留学で200万円〜、1年間の留学で400万円〜ほどが必要になると考えておくと良いでしょう。

もちろん渡航先の国の物価や、留学の目的によっても費用は上下しますのであくまで参考程度に考えてください。

また、ワーキングホリデーで渡航した場合には、アルバイトで現地の生活費を補えることもあります。

ただ海外に長く滞在できれば良いという訳ではなく、目的をしっかり持って留学のスタイルを選択しましょう。

長期留学におすすめの国5選

長期の留学先として人気のある5ヶ国をご紹介します。長く滞在することになるので、自分の留学の目的に沿っているかしっかり確認しておきましょう。

フィリピン

フィリピンには語学学校が豊富にあり、ほとんどの学校がマンツーマン授業を提供しています。短期的に集中して英語力を向上させられるので英語初心者の長期留学にぴったりです。
また費用も安いため、長期留学でも挑戦しやすい金額なのも魅力のひとつでしょう。

フィリピンは1年を通して温暖なので過ごしやすく、特にセブ島やバギオはリゾート地として知られています。

平日は学校でしっかり学び、休日や授業後には海でのアクティビティを楽しむことができます。

一方首都マニラはモールやオフィスビルが立ち並び、ショッピングなども楽しめる大都市です。

マルタ

マルタはイタリアの南に位置する美しい島国で、かつてはイギリスに占領されていた歴史的背景から公用語として英語が使われています。

ユネスコの世界文化遺産に登録されている首都のヴァレッタをはじめ、マルタ北西部のコミノ島やゴゾ島には透明度の高い美しいビーチが広がります。

このような美しい景色に囲まれながら英語を学ぶことができます。

またヨーロッパのどこに行くにもアクセスの良い立地なので、週末やバケーションにはフランスやイタリア、オーストリアなど近隣各国を低価格で旅行することも可能です。

長期滞在でも飽きることなく、刺激的な毎日を送ることができる国です。

アメリカ合衆国

世界有数の名門大学が多く、長期の大学留学先として人気があります。

ニューヨーク、ロサンゼルス、ボストンなどアメリカ国内でも都市によって雰囲気は大きく異なるので、通いたい学校はもちろんですが、都市までしっかりリサーチするのがおすすめです。

また、日本人が耳にすることの多い標準的なアメリカ英語をマスターしたい方にもおすすめです。

オーストラリア

オーストラリアは、豊かな自然と温暖な気候が特徴的な過ごしやすい国です。

全世界から留学生が多く高品質な教育制度が整っているため、あらゆる年齢層から留学先として人気が高い国です。

また多民族国家なので、外国人に対しても親切な人々が多く、治安も比較的良いので初めての長期留学でも現地生活を楽しめるでしょう。

特にオーストラリアではワーキングホリデーの人気が高く、留学生の権利を保護する法律が制定されているほどです。

さらに、セカンドワーキングホリデーやサードワーキングホリデーといった制度があり、最長3年間滞在することができます。

イギリス

英語発祥の地であるイギリスでは、世界トップレベルの語学教育を提供しています。

他の国と比べると物価や学費は高めですが、日本人留学生が少ない環境なので、本気で英語力を向上させたいという方におすすめです。

さらにイギリスでの長期留学では、語学学習に加えて専門分野の選択肢も豊富です。アフタヌーンティーやフラワーアレンジメント、デザインなど、イギリスの文化や芸術も学ぶことができます。

イギリスのワーキングホリデービザは、非常に人気があり倍率も高くなりますが、取得できれば最長で2年間の滞在が可能です。

長期留学でも留学エージェントを利用しよう

長期留学の特徴とおすすめの国をご紹介しました。休学や退職など、日本でのキャリアを生理して渡航する方が多い長期留学。

長く滞在しさまざまなスキルや経験を吸収するために、信頼できる留学エージェントをしっかり選んで利用するのがおすすめです。

まずは長期留学が得意なエージェントの無料説明会に参加してみましょう。費用や生活面のアドバイスなど、具体的な話が聞けて長期留学のイメージがより明確になるはずです。